2月10日(金)いつも楽しい宗平さんのおもてなし歳時記
今回も志ら玉さんの美味しいお菓子“紅白梅”をまず頂き
お茶を一服・・・ お話の始まりです。
2月のお設えは質素に(軽く)
掛け物は、侘びたものがBEST
今日は、ちょっと派手めなんですが・・・
鹿の子紋小袖衣装裂 シックで美しい。
和漢朗詠集の“白” 雪と梅の漢詩が書いてあります。
表具は、暖色だけど 漢詩の内容は真っ白
その対比が いとをかし・・・
古銅の花入れを合わせて(金あじのよいのが決め手です)。
3月は、やっぱりお雛様
雛屋 立圃の掛け軸 “笹と雀”
お雛様と雛屋をかけて あえてお雛様は飾らず ひねった嗜好
そして笹とささ(お酒)をかけて小寒い日には お酒を少し・・・と
なんとも粋なおもてなし。
花入れは、官女の姿に見立てた竹 桃の花に黒百合
生地の板が竹の花入れのお約束
すだれ竹の花入れ 下方が蒼いのがポイントです。
上は、腐って茶色なんです(折れてしまったよう)
茶色が冬を 蒼が春の訪れを表して・・・
立春の頃に使う立金花をあしらって。
今回のお話に何度も登場した和漢朗詠集
何だか学生の頃に聞いた覚えがあるだけ
でも実は この頃 お嫁入り道具のマストアイテムだったとか。
季節の挨拶や趣に合う詩を うら若き新妻達は参考にしたそうです。
そう聞くと 何だか親しみの出てくる書。
毎回毎回 聴く程に はまっていく歳時記なのです。
次回は5月29日(火)開催です。お楽しみに・・・