3月1日、恒例 歳時記の講座が 催されました。
3月のお設え
お軸は、慶長縫いの小袖衣装裂に斎宮女御の歌 秀頼の右筆です。
“琴の音に峰の松風かようらし いづれの緒よりしらべそめけん”
ゴージャスな表具に 女性が詠んだ歌が おひな様に合うかなと選んだお品。
花入れは、貝桶です。桃と菜の花が合いますが 今日は ぼたんが手に入ったので
格調高く生けました。
貝桶は、もともと貝合わせに用いる合わせ貝を納める器でしたが
このように花入れや水差し、菓子器としてもOKです。
4月のお設え
お軸は、伊勢物語の業平の有名な歌 筆は、後陽成天皇
かるた書きにしたものです。3月にも使える掛物です。
花入れは、古銅。値打ちは、古さ、古銅の見方は 肌と形だけです。
古くて形がよければ それで良いそうです。黒百合を生けて・・・
椿も合うのですが 4月になると もう椿はね・・・ちょっとね・・・
ヘタに枝とかを入れずに ちょろっと入れるカンジが良いです。
5月のお設え
初風炉ですから格調高く お道具も頑張ります。
歌切れ・一行などが良いですよ。お軸は “清風”
これを見たら慈雲の書とわからないとイケマセン
(って新参者には ムリ・・・!!!)
尊者と云われる格の高いお坊さんです。墨蹟扱いになる書。
花入れは、町田秋波の竹の花入れ 木藤を生けました。
もう3年目位になる歳時記の講座。
相変わらず わからないことばかりですが ほんの少しだけ
「あれ?この話、前に聞いたかもしれない・・・」って思うことも出てきました。
お茶の道を極めつつある参加者もあれば 宗平さんのお話が楽しくて参加する方・・
(ちなみにこのブログ担当の筆者は 茶の湯に疎く 講義中も宇宙語?の如く
お話を聞き 漢字がわからず 全て平仮名記載で 後から調べるという頼りなさ
それでも 楽しくて 知らなかった世界を知ることに喜びを感じてます)
いろんな方が毎回、楽しく講義を受講中、お勉強後のお食事も楽しみのひとつ。
次回は 5月28日(火)を予定致しております。
皆様の御参加をお待ち致しております。