あんなに暑かった夏・・・
秋風さわやかな日々が 少しウソみたいです。
今日は、7月に催された おもてなし歳時記のお話です。
夏の掛け軸は、表具を細めに 滝の絵が多いのが定番。
すみっこに少し描き 涼を取ります。
その滝でさえ 描くのも暑いので省略し
滝の涼やかさと絵を想像する・・・なんとも 粋な手法。
薄暗い茶室にガラスがあると美しく涼やかです。
今日は、バカラのデキャンタを花入れにみたてて生けます。
生け口から下に葉は、入れません。
水は、濁るし 見た目も悪い・・・ガラスの器は、すけて見えるから。
細やかな心使いが おもてなしの心です。
たらい(耳だらい)に水を いっぱいい張って
短冊代わりの“かじの葉”を浮かべます。
かじの葉には、字が書けるので 歌を書いて浮かべるのです。
そして その たらいを外に出して天上の月を映して見ます。
男性は、天上を見上げてもよいのですが
女性は、いけません!!!
女性は、池や身近なものに映して見るのです。
あごを上げては、いけないそうですよ。
茶道を勉強していない方でも こんなお話なら楽しく聞けますよね。
もちろん 茶の湯の深~い深~いお話も いっぱいです。
難しいお話も とても易しい説明でわかりやすく興味津々。
次回は、10月の14日(金) とっても楽しみです。